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【Q】 歯を美しく、健康に保つために、普通の生活の中でできることを教えて下さい。歯磨きの仕方などでも、特別なアドバイスがあれば具体的に教えて下さい。 |
【A】 歯を支えている歯ぐきも、肌と同じように60%はコラーゲンでできており、加齢とともに歯ぐきがやせて、下がってくる現象が起てきます。それをくい止めるためには、お肌の手入れと同じようにブラッシングによるマッサージが大切です。 その際に超音波ブラシや、コラーゲンの分解を抑える効果がある薬用アミノ酸配合のデンタルペーストを使うと効果的です。最近ではビタミンE配合のデンタルペーストをお勧めしています。 また十分な睡眠をとり、美味しい食事をして、日常生活での満足感、幸福感、安心感などの「生活の質の向上」(Quality of Life:QOL)をアップさせることこそが、アンチエイジングの原点であり、「究極の予防法」だと考えられています。 (「月刊KeLLy2006年8月号」に掲載一部改変) |
【Q】 虫歯治療や矯正の必要がない場合でも定期的に歯科に通う必要はありますか?ある場合、どれくらいの頻度で通えばいいのですか? |
【A】 お口の中には400種類以上の細菌が生息しており、バイオフィルムというバイ菌の膜に守られています。 この膜は歯ブラシでは簡単に取り除くことができません。そのため、毎日バイオフィルムは広がり続け、より強固なものになっていき、ムシ歯や歯周病を引き起こすのです。 クリーニングのなかでもPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング) はバイオフィルムの定着を確実に抑制し、ムシ歯や歯周病を予防することができます。ですから健康であっても検診をかねて3ヶ月に一度PMTCを行なうことは、アンチエイジングの一つとしてもかなり期待が持てるのです。なお、このPMTCは保険で行われるスケーリングや歯面研磨などのクリーニングとは、まったく別のものなので、ご希望の場合にはスタッフに「PMTC希望」とお伝えください。 |
【Q】 歯が美しく、健康であることが、普通の生活に対してどんなメリットをもたらすか?を教えて下さい。 |
【A】 噛み合わせが悪いと、脳の働きやからだの代謝が悪くなり、素肌にも影響をおよぼしてきます。また肩こりや腰痛、頭痛などの原因にもなるのです。 歯並びを治すことは、これらを改善し、美容と健康を維持します。また、もう一つのメリットは何といってもステキな笑顔。会話の中でふと見せる笑顔が美しかったりすると、人は強く印象づけられます。歯並びを治したことで、今までコンプレックスに思っていた口元を気にせずに会話ができるようになると、あなたの笑顔はより魅力的なものになります。また口元からこぼれるまばゆいばかりの白い歯は何と言っても魅力的です。「白く輝く歯」を手に入れることができたなら、思わず笑顔があふれ出て、そんなステキな笑顔で微笑まれたら、周りの人までしあわせな気分になります。そしてそのことが自分の自信となって、性格まで明るくなり、毎日の生活もエンジョイできることでしょう。 |
【Q】 ある金属のピアスで耳たぶへアレルギーが出て、手の平が金属アレルギー特有の症状です。それも長期に継続しています。1度パッチテストで確認したいと思っていますが、歯に被せている金属も影響している場合があると聞きました。どうしたらいいか教えて下さい。 |
【A】 私の医院では、金属アレルギーの患者さんには、まず溶出傾向にある金属(口の中で金属イオンが溶け出ている状態のもの)を簡単な検査で調べ、それらを取り除いて、硬質レジンやセラミックなどに変えて様子をみます。 あなたの手の症状の原因が、口腔内の金属によるものならば、完全に治ることもあります。けれどもそれだけが原因でないならば治らない場合もありますので、皮膚科への受診はされた方が良いでしょう。また治ると言っても、すべての悪影響をおよぼしているだろう金属を取り除いてから、最低半年以上はかかると考えておいて下さい。長い場合は2年程かかった方もありました。ただ治り方としては、単純にその金属だけが原因であった場合、半年から1年くらいたったある日突然、急速にスーと良くなっていく傾向にあるようです。(1〜2週間で良くなる人もいます) しかし、皮膚症状のある金属アレルギーの方の歯の治療は、残念ながら100%の完治ではありません。つまり歯の治療にせっかく高額な費用をかけても、必ずしも治ると言う保証はどこにもないのです。それはただ単に、そこにその金属があったからその皮膚症状がでているだけで、なければ出ないよと言う単純なものばかりではではないからです。また口腔内の金属が100%原因だとも言い切れないからです。 けれども自分の体の中に明らかに悪影響をおよぼしている金属があることがわかっているならば、取り除いておいた方が良いのではないでしょうか。このことは今健康で金属アレルギーのない人にもいえることで、溶出傾向の高い金属を口の中に入れておくことで、徐々にからだに蓄積されて、ある日突然アレルギ−症状が出る危険性は、誰でもあるということです。 また最近では水銀が体に蓄積することによって老化が進むことがわかってきました。そのためアンチエイジングでは水銀を体外にだすことに研究が向けられています。近い将来、お口の中の金属がエイジングに影響をおよぼすことが究明される日が来るかもしれません。
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【Q】最近親知らずが腫れて痛むのですが、抜いた方がいいのでしょうか? また、どんなことに注意したらよいのかアドバイスをお願いいたします。 |
【A】だいたいの目安ですが、2〜3回腫れたことがあるのなら、抜くことをオススメします。 人それぞれ体質や食生活、生活環境、口腔清掃状態によっても違いますが、どんなに汚れがたまりやすい形態や生え方をしていても、全く腫れない人もいますし、割にきちんと生えている方でも、腫れやすい人がいますので、ひとつの目安としては2〜3回腫れたことがあるのなら、そろそろ抜くことを考えられた方が良いかと思います。
また歳をとるにつれて、歯を支えている骨が硬くなり、抜くことも大変になってきます。 抜いた後の治りも時間がかかるようになってきます。 経験的には、下顎埋伏歯 でしたら18〜20歳頃、上顎智歯でしたら25歳前後がもっとも適齢期だと思います。しかしながら、これはあくまでも参考年齢ですので適齢期を過ぎているからといっても全く気にすることはありません。大切なのは悪くなった歯をいつまでも大事にもっていることの方が、体にはいけないことだという事です。 また、今は全く症状がなくても、将来的に抜かなくてはいけなくなるような生え方であると予測されたなら、時期を見はからって抜いておいた方が良いでしょう。
では、どういうところで抜歯したら良いのでしょうか。 お医者さんでも内科、外科があるように、歯医者さんでもそれぞれ専門の歯科医師がいます。親知らずのような難しい抜歯は、口腔外科を専門としている歯科医師がお勧めです。口腔外科専門医ですと、普通の抜歯で年間約500本以上、埋伏歯の抜歯でも年間約200本以上は抜いてきています。それ以外にも様々な手術を行い、それなりの外科の訓練を積み重ねてきた専門医です。ですから、そのテクニックを駆使して、早い、うまい、腫れない抜歯治療を受ける事ができるのです。 (マイデンタルネット 口腔外科診療に掲載) |
【Q】「インプラント」と「差し歯」の違いはなんなんでしょうか?私は前歯の歯並びが悪く、審美歯科にかかりたいと思っているのですが、基本的なことがよくわからず不安です。治療法、費用、治療期間の違いなどを教えてください。 |
【A】「インプラント」とは、自分の歯の根っこのないところに植える人工歯根のことです。それに対して「差し歯」とは、自分の歯の根っこがあって、そこへかぶせるものをたてるものです。要するに、自分の歯の根っこがあるかないかの違いで変わってくる治療法です。 治療期間は「インプラント」は骨の状態によってかわってきますので、3〜6ヶ月くらいと考えておいた方がよいでしょう。(長い人だと1年くらいかかる場合もあります) 「差し歯」は2〜3回で1ヶ月以内くらいでしょう。 費用は「インプラント」は自由診療(医院によって治療費が異なる)なので、一概に言えませんが、1本20万〜50万円くらいでしょう。 どうしてこんなに差があるかというと、使うインプラント自体に安いものから高いものまで数十種類ありますし、どこの歯科医院でも出来るものではなく、それなりの技術を要するものです。 「差し歯」は保険のものなら1万円以内でできると思いますし、自費のもので、これも自由診療なので、違いはありますが、7万〜15万円くらいだと思います。 (マイデンタルネット 歯の相談室 No.35) |
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